【得する人】ウール?ポリエステル?素材から学ぶ靴下の違い

【得する人】ウール?ポリエステル?素材から学ぶ靴下の違い

OLENO 新人スタッフの裕貴(ひろき)です。

本日は、靴下に使われている糸について調べたことや聞いたことをまとめていこうかなと思います。

というのも、入社して、OLENOの靴下の生産過程を見る機会があったのですが、色々な糸が機械に装着され、1足の靴下が出来上がっていることを初めて知りました。糸をうまく組み合わせて様々な性能を持たせているそうで、その組み合わせ次第では可能性は無限大と聞きました。

今後OLENOの新商品開発に携わっていく中で、一つ一つの糸の特徴を知らなければ太刀打ちできないので、これを機会に知っていくというのが表向きの理由です。(今月中に勉強しないと何か言わそうというのが裏の理由です)

素材によって「使い方」や「ベストな使用シーン」が異なってくるので、今まで素材について気にされたことが無かった人は、ぜひご覧いただき一緒に学んでいただけたら幸いです。

 

ウール

高性能な繊維として有名な「呼吸する繊維」であるウール。温度調節機能が備わっており、外気の湿度に応じて湿気を吸収・放出して快適さをもたらしてくれます。ウールは保温性が高いため、冬の衣類専用と思われがちですが、実は夏に適しています放汗性や熱伝導率の低さもウールの特徴で、寒さだけではなく、暑さも伝わりにくいんです。魅力が多いですが、摩擦や水洗いによるダメージに弱く・縮みやすいというデメリットも持っています。

ウールについては、めちゃくちゃ詳しく紹介しているので、興味ある方はぜひ一度ご覧くださいませ。(ウールの生地はこちら

伸縮性
耐久性

×

保温性
吸湿性


よく使われているモノ:セーター、スーツ、コート、ストール、手袋など

 

アンゴラ

アンゴラは動物繊維の1種で、アンゴラヤギの毛から作られています。絹のような光沢があり、やわらかな触り心地が特徴です。断熱性と吸汗性が非常に高く保温力は一般的なあのウールの約3倍と言われています。ただ、非常にデリケートな素材なため、ウールやナイロンなどと混紡されることが多い。

伸縮性      ×
耐久性

     ×

保温性     ◎
吸湿性     ◎

よく使われているモノ:セーターや毛布、スカーフなど

カシミヤ

カシミヤ山羊から取れる動物繊維です。保温性・調湿性が非常に高いく、動物繊維界トップと言われていますが、取り扱いの難しさもトップクラス。型崩れや毛玉がよく発生し、水濡れによりシミができやすいです。ダメージを避けるために、普段使いというよりは、外出や特別な日など、贅沢をするタイミングで使用するのがいいかもしれませんね。

伸縮性
耐久性

×

保温性
吸湿性


よく使われているモノ:ニットセーターやコート、マフラーなど冬物衣類

 

コットン(綿)

夏用ソックスに使用されることがおおい、植物繊維であるコットン。肌さわりがよく、空洞構造により吸水性通気性に優れています。そのため、汗の吸収もよく涼しい着用感からインナーなど肌に触れる衣服に最適です。ただその反面、速乾性が低く、乾きにくい特徴があります。長時間着用することで湿気がこもり蒸れやすいので注意が必要です。あと、シワや縮みも発生しやすいとのことです。

伸縮性 ×
耐久性

保温性
吸湿性


よく使われているモノ:下着やタオル、シーツなど

 

シルク(絹)

繊維の女王と呼ばれるは蚕蛾のサナギがつくる繭玉から作られる植物繊維。光沢感とスルリと手から滑り落ちる滑らかな肌さわりが特徴。実は人肌と近く、保水量も高いため肌なじみが良く、美容面に優れています。また、天然由来の静菌作用もあるため、敏感肌やアトピーの人も身に着けやすい素材です、欠点としては、シミになりやすいのと日光にさらすと黄変してしまうことがあります。(摩擦の弱さと紫外線を90%ほど吸収する特性のため)

伸縮性 ×
耐久性

×

保温性
吸湿性


よく使われているモノ:下着やパジャマ、枕・布団カバーなど

 

ポリエステル

日本の合成繊維の中で、最も多く使われているポリエステル。丈夫で縮みや型崩れが起きにくい繊維で、衝撃に強いと言われています。(引っ張りに強いのがナイロン)熱にはそこまで強くないので、高温のアイロンがけ乾燥機の使用は極力避けたほうが良いとのことです。あと、速乾性があるのでサラサラな触り心地でしわになりにくい反面、乾燥した時期などには静電気を発生させやすいです。

伸縮性 ×
耐久性

保温性
吸湿性 ×


よく使われているモノ:シャツ、パンツ、ドレス、ジャケットなどの衣類、寝具、カーテン、カーペット、バッグ、テントととにかく幅広い

 

アクリル

石油を原料とした合成繊維。ウール(羊毛)に似ており、弾力があり、らかい肌触りの繊維でフリースなどの冬物衣類に使われることが多いです。動物繊維であるウールとは違い虫食いには強いですが、吸水性は低く汗を吸収しないため、靴下とかに使う場合はウールのほうが適しています。

伸縮性
耐久性

保温性
吸湿性 ×


よく使われているモノ:カットソー、肌着、セーターなどニット製品、毛布、カーペットなど

 

ナイロン

実は女性用ストッキングに初めて使われたのが始まるとなるナイロン。とにかく強い繊維で、折り畳みなど繰り返しの変形、油、カビ、外注にも強いとされています。ただし、ゴキブリと同じで熱には非常に弱く、ナイロン繊維の靴下は乾燥機は避けたほうがいいです。言わずもがなアイロンの使用も低温で。

伸縮性
耐久性

保温性 ×
吸湿性 ×


よく使われているモノ:スストッキングやアウター、レイングッズ、スポーツウェアなど

 

リネン

天然性の中でも、耐久性では右に出るものはいないリネン。大切にしてあげれば100年使えると言われるほどで、繰り返しの選択にも強く、使いこむほどに柔らかさや手触り、肌触りが増していきます。ただ、植物繊維に多いしわになりやすさ30度以上の高温で縮んでしまうことがデメリットになします。しかり、吸湿性や速乾性にも優れており、繊維に空洞があるため保温性・通気性も優れていると紹介してきた中では、一番いい性能を持っているかもしれません。

伸縮性 ×
耐久性

保温性
吸湿性


よく使われているモノ:ブラウスやシャツなどの洋服、シーツ、枕カバーなどの寝具、テーブルクロス、ナプキンなど

 

以上、靴下や衣服に使われる繊維について色々見てきました。(おそらくまだまだ他にもあるはず)

各繊維の短所を補いながら、長所を生かす絶妙な組み合わせというのを、今この瞬間も各繊維関係会社は探しているのかなと。

どの繊維も一長一短で、植物界や動物界よりも、複雑な人間界でいかに使いこなしていくかが、僕らの業界に課せられた責務と感じました。

 

今回紹介したことは生きている中で、必要にない知識だと思いますが、、適切なシーンに適切なものを使うのが幸福度が増す要因になるかもしれないので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです!

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