【レースレポート】背水の陣で挑んだ信越五岳トレイルランニングレース2025 110K(後編)

【レースレポート】背水の陣で挑んだ信越五岳トレイルランニングレース2025 110K(後編)

前編の内容はこちらから


笹ヶ峰〜戸隠:おやぶんトレイン と カフェイン抜きの効果!

 

笹ヶ峰に到着すると多くの知り合いから激励をいただき少しメンタル回復。サポートエリアでは関西メンバーから「イケるイケる」と声をかけてもらい嬉しかったのですが、Aプランと息巻いていたのにBプランすら押している不甲斐なさに涙が出そうになりましたが、「泣くのはゴールしてから!」と言い聞かせ、ぐっと堪えます。

 

ここでは、雑炊に梅チューブの組み合わせをいただく。胃腸トラブルがないのが唯一の救い。Tシャツを着替え、夜パートに向けて準備。過去2回は大雨の笹ヶ峰だったので、芝生の上でサポートを受けられたのが新鮮でした。トイレで尿の色が通常に戻っているのを確認でき一安心。

 

ここからは、途中下車が許されない(笑)おやぶんトレインに乗車です。

ペーサー:「調子はどうですか?走れますか?」

 私:「膝が痛くなっているので、下りがしんどいです」

 ペーサー:「では、走れるところは走って無理せず行きましょう」

 

そう簡単に、歩かせてくれません笑

ひたすら離れないように必死で付いていき、西登山道入り口へ。


ここでBプラン5分押しまで詰めることができました。さすがです!

 

ここから先の極悪トレイルは、過去2回で免疫ができていたのか、開き直って泥の中を進みます。登りはキツくないかも?と思えましたが、その分下りで抜き返され、結果イーブンペースに…。

 

Bプラン7分押しで大橋林道に到着。

 

大橋林道のエイドでは、3週間我慢していたカフェインを摂取!コーラとチップスターのジャンクセットに舌鼓を打ち、エイドアウト。

昨年はこの区間で眠気が出て辛かったが、カフェイン抜きの効果なのか、カフェイン入りのジェルとコーラで覚醒し笑、淡々と進み続け戸隠に到着。

 

Bプラン12分押しで戸隠に到着…


 

戸隠〜ゴール:ロキソの呪文と歓喜の瞬間

 

戸隠でも雑炊に梅チューブ、そして楽しみにしていたマッハコーヒーをいただく。カフェイン抜きしていた体にはガンギマリ(個人差あり笑)で極上の美味さでした。

 

サポーターにマッサージガンを用意してもらい、ラスボス瑪瑙山に向けて

お尻をグリグリ(笑)

ここまで封印していた、ロキソの呪文を唱え戸隠を出発!

 

奇跡の「ロキソの呪文」で足が復活!

 

瑪瑙山までのトレイルは熟成具合MAX…
普通は極悪のコンディションにメンタルをやられるはずが、まさかここにきてロキソの効果で、12時間温存していた足が復活!!!(痛みで走れなかったとも言いますが…)
呪文の効果が続いているうちにとガシガシ登る!周りのペースが落ちているので、自分が速くなったんじゃないかと錯覚するほど気持ちよく登り、山頂へ。

 

瑪瑙山を下りてからの緩やかな登りでは、ペーサーの秘技「カウント走」が始まります(笑)
30カウントから急に50カウント、70カウントになったり、カウントが減ってやり直しになったりするもの。もちろんカウント中は歩くことは許されません!後半一緒になる事の多かった知人も餌食になってましたね(笑)。

 

Bプラン28分押しで飯綱林道に到着。

 

この時間ならゴールできると確信しましたが、保険でロキソを唱えて足早にエイドアウト。Bプランの目標タイムに少しでも近づけたく、走れる部分はジョグペースで進みます。

 

地味に登っているように見える林道に悪態をつきながらも(笑)、少しでも走れる場所を頑張ると、順位がどんどん上がり、足取りは軽い。本当に下り基調になったタイミングで、明るい場所がチラッと見える。「やっとゴールできる!」と思わせつつ、もう少し走らされる(笑)。

 

「まだゴールじゃないんかー!」

 

と叫んでると(笑)、急に視界が開け、憧れのゴールゲートが!

 


 

21時間15分07秒でゴール!

こんなふうに文字にすると余裕でゴールしているように見えますが、3回目のチャレンジで何とかゴールできた、本当にハードルの高いレースでした。

 

 

当初目標としていた、Aプランからは程遠く、Bプランすらオーバーするタイムでのゴール。
何度となくあった辛い場面でも、辞めたいと思わなかったのは、待っている人がいる、そして一緒に進んでくれる人がいる2人の存在が心強くもあり本当にありがたかった。

 

秋の3連休を、こんなおっさんのためにスケジュール調整してもらい、感謝しかありません。2人がいたから、ゴールまで頑張れました。本当にありがとうございます。

11月もよろしくお願いしますね!

 


石川弘樹さんをはじめ、運営スタッフのみなさま、ボランティアみなさま、大変な天候で大変な中、レースを開催していただき感謝いたします。
また、お声がけいただいたすべてのみなさま、ありがとうございました!めっちゃ元気をもらえました!


来年は選手として関わることはなさそうですが、何らかの形で信越五岳トレイルランニングレースに関わりたいですね!

 

 

RuffRuff Apps RuffRuff Apps by Tsun
Back to blog