トレランで勝つことを追求し続けた「アルティメット TNG」

トレランで勝つことを追求し続けた「アルティメット TNG」

 

 

今回ご紹介させていただく「アルティメット TNG」はOLENOが開発を続けてきたアルティメットシリーズの集大成モデルとしてリリースしたものです。

日本を代表するトレイルランナーである西村広和氏のこだわりをカタチに、2年以上の開発を経てようやく完成しました。

  • 西村広和氏のプロフィール:1982年2月6日生まれの滋賀県在住のトレイルランナー。 
    高校時代は帰宅部で、滋賀大学では写真部に所属していましたが、28歳の頃に職場先輩の誘いでトレイルランニングを開始。 LAKESMAGAZINE.JP初レースは2010年7月のOSJ志賀高原トレイル50Kで、順位は100位台でしたが、その3ヶ月後のコロンビアウルトラトレイルマラソンin木島平で初優勝を果たしました。以降、信越五岳トレイルランニングレース110Kでの2連覇(2018年、2019年)や、IZU TRAIL Journeyでの優勝(2019年)など、国内トップクラスの成績を収めています。 また、2022年にはUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)で優勝するなど、活躍を続けています。 

 

より長く、より速く走るためにこだわり抜いたトレラン、マラソン、ロードランニングソックス。勝利を追い求める人にぜひ使っていただきたいです。

 【おすすめな人】

  • ロングレース、長い距離を走られる方
  • 履きやすさ、脱ぎやすさを求める方
  • すぐに足裏がフヤける方
  • 皮めくれが気になる方
  • 強すぎる加圧・着圧が苦手な方

 

早速アルティメット TNGについて詳しく解説させていただきます。

 

素材の掛け合わせにより極限まで吸水・速乾性能をUP

当時、アルティメット TNGはトレランの中でも、100マイルなどのロングトレイルランを想定して開発を進めており、長い距離を走る中で出てくる様々な問題「機能性」でカバーしようと考えておりました。

長距離のロングトレイルを走る中で、西村氏からもいただいていた一番大きな問題は足裏の皮がズル向け状態になってしまうこと。長時間同じ靴下を履いてランニングをしているとどうしても足裏が蒸れてしまい、どんどんふやけていってしまいます。

一度ふやけてしまうと、皮膚が柔らかくなり摩擦にどんどん弱くなるため、皮がめくれていってしまうことになります。(足の裏にマメができたり、水ぶくれができるのも基本的には足の蒸れが原因)

途中で何度も靴下を変えて、足が蒸れてしまうことを防ぐこともできると言えばできるのですが、

  • 一度ふやけるとしばらくはもとに戻らない
  • 履き替えるたびにタイムロスができてしまう

そんな中で何度も西村氏に着用をお願いし、テストランと修正を繰り返したTNGでは、極限まで吸水・速乾性を高めることに成功し、足の蒸れを大幅に軽減することができました。

その違いは通常ソックスの約10倍ほど。吸水・速乾タイプのランニングソックスと比較しても約4.19倍の数値を記録しました。


なぜそこまで吸水・速乾性能を上げることができたのか?(すごく専門的なお話)

ここからは、少し専門的なお話になるのですが、ULTIMATE TNGは特殊な異形断面を持つポリエステル素材ポリプロピレンを独自方法で掛け合わせております。これにより綿・アクリル素材が一般的な従来のスポーツソックスとは違う性能を発揮します。

ポリプロピレンは、すごく簡単に言うと「とても軽くて、水を弾く素材」です。水や汗を吸いにくい(=親水性が低い)ので、汗や水を繊維の中に染み込ませないで、表面で弾きます。弾くことで繊維自体に汗が染み込まず蒸発していくので、乾きやすい&蒸れにくい、濡れてもすぐに乾く。なので、長い時間着用する登山やトレイルランに向いている素材なんです。

そんなポリプロピレンにプラスして、さらに吸水・速乾性をたかめる役割を担ったのが、特殊なポリエステル素材です。

従来のポリエステルだと、繊維の中に水分が入り込まず、繊維内の水分率がほとんど0に近くなります。そのため、水や汗が生地に触れたときにすぐさま拡散して蒸発していくという特性から、速乾性には優れているのですが、吸水性能がほとんどなく、多くの水分が残ってしまうため、蒸れてしまう原因になっていました。

ただ、今回使用したポリエステルは特殊な異形断面をしており、水分が入り込まない部分と水分が入り込める場所が存在。そのため、水分が拡散して蒸発していく従来の機能にプラスして、水や汗をしっかり吸収して靴下内の湿度を下げる新しい機能を付与することができます。

この特殊なポリエステル素材とポリエステル素材により、想像を超える吸水・速乾力を発揮し(試験データあり)、蒸れにくいスポーツソックスが誕生したということです。

正直、短い距離のトレイルランやフルマラソンだと、ここまでの吸水・速乾性能は必要ないかもしれませんが、足裏トラブルで悩みたくないという方はぜひ実感していただきたいです。もちろん、発汗量が多い方の場合は、吸水・速乾性が追い付かない場合もございます。

独自の3D設計により、抜群の「フィット性」を実現

あまり知られていないことなのですが、靴下は編み方一つで仕上がりや性能が大きく変わってきます。機械で自動に作り上げるんでしょ?という意見も頂戴するのですが、1足を作るのに実はとても複雑な工程と多くの人の手が加わっています。

話がそれてしまいましたが、アルティメット TNGは創業70年の中で培った編み技術をフル活用をし、OLENOにしか出せないフィット感を追求しました。

文章で書くより、画像で見ていただいたほうが分かりやすいと思いますので、画像を貼っておきます。

 

靴下を編むときに、3D設計と言われる立体的な足の形状に合わせて編みたてる製法を使っており、従来の2D(平面)で生地を編んでそれを筒状にする製法よりもフィット感が高めております。

この製法により、1足の中に様々な工夫を詰め込むことが可能に。加圧・着圧を弱める箇所を作ったり、負担がかかる足裏部分にはアーチサポートかかとホールド機能など、インソールなどに使われるサポート機能を盛り込んでおります。

こうした設計(3D設計)により、トレランや登山といった激しい運動の中でも、抜群のフィット性と怪我から足を守るサポート機能を実現しております。

OLENO商品の代名詞「超グリップ性」も搭載

アルティメットシリーズのASOやSHRと同様に、足裏にシリコンラバーの滑り止めを使用しており、他のスポーツソックスとは一線を画す超グリップ性能を持たせております。

 

どのぐらいグリップ力の差があるかは、比較動画を載せておきます。

(傾斜がある場所で滑るかどうかの実験になっており、通常のスポーツソックスと比較しております。)

新設計のシリコンラバーによるグリップ力のおかげで、角度がきつい下り道でも、靴の中でのズレをおさえ、パワーロスを防ぎます。また、怪我の予防としても効果的で、トレイルあるあるの「足の爪が黒くなる現象も改善されたという声が多いです。(靴の中でズレを抑制することで、足指が靴先に当たりにくくなるため)

実戦で裏付けられたTNGの底力

最後に、アルティメット TNGは実戦を得て商品化した靴下。今回の開発に協力いただいたトレイルランナーの西村広和氏に検証も兼ねて、様々な大会で着用していただきました。

検証結果としては、2022年UTMFでは、TNGプロトタイプで優勝。続けて2022年比叡山50mile 優勝と素晴らしい検証結果が出ました。

もちろん、西村広和氏の実力による影響が大きいですが、インタビューの中で、TNGの魅力や良さについてありがたい意見を頂戴しました。(参考までに動画を載せておきます)

 

以上、アルティメット TNGの紹介をさせていただきました。

トレイルランニングやロングマラソンでより長く、より早く走るために開発に約2年間かかったアルティメットシリーズの集大成。

足の蒸れを極限まで軽減する「吸汗・速乾性」、激しいアクティブシーンでも破れにくい「高い耐久性」、靴と完全一体化を実現した「グリップ力・軽量、薄さ」と集大成にふさわしい一足に仕上がりました。

トレイルランニング専用?とよく聞かれますが、もちろん市民マラソン用やトレッキング用など、長い距離を走る・歩く方には申し分ない性能を備えております。また、吸水・速乾性を高めているため、暑い時期の着用も非常におすすめです。(防寒性能はないのでご注意ください。)


【商品情報】

サイズ:23~29

通常価格:¥3,300 JPY

組成:ポリエステル34% ポリプロピレン29% 毛20% ナイロン13% ポリウレタン4%

MADE IN:奈良県 靴下のまち広陵町

 

 

 

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