奈良ウルトラマラソンのコースが公開!
ついに発表されました。
2026年5月、奈良県で初開催となる奈良ウルトラマラソン(100km)。
コース詳細を見た瞬間、思わず「これはすごい」と声が出ました。
コース詳細はこちら
スタートは藤原宮跡。そこから飛鳥、吉野金峯山寺、そして古代遺跡や世界遺産候補地を抜ける、まさに“奈良の文化と自然を丸ごと駆け抜ける旅”。
今回は、初めてウルトラマラソンに挑む人、そして奈良南部に来られたことが無い方にとって、楽しめるポイントと大変なポイント、そしてこの大会の「本当の楽しさ」をお伝えします。
コース解説:初心者が楽しめるポイント&大変なポイント
※以下の内容は、公開されている全体マップと大会情報をもとにした予測です。詳細なコース図や関門情報は現在準備中とのことですので、正式発表をお待ちください。実際のコース状況は異なる可能性があります。
【序盤 0-30km】藤原宮跡→明日香村
楽しめるポイント
朝焼けに染まる大和三山の絶景: スタート直後、朝の静けさの中で、大和三山(耳成山・畝傍山・香久山)を望む感動的なシーンから始まります

飛鳥の古墳群: 高松塚古墳、石舞台古墳など、教科書で見た歴史遺産を走りながら体感できます

比較的フラットな道: まだ体力も十分で、古代の風景を楽しむ余裕があります
大変なポイント
オーバーペースに注意: テンションが上がって飛ばしすぎると、後半に響きます。「まだ序の口」と自分に言い聞かせて、我慢の走りを心がけましょう
【中盤前半 30-50km】壺阪峠への挑戦
大変なポイント
標高300mの壺阪峠: この大会最大の難関といえるアップダウン。初心者は無理せず歩きを入れるのが完走のコツです
楽しめるポイント
峠から望む大淀の街並み: 登り切った先に待つご褒美の絶景。「苦しかったけど登ってよかった!」と思える瞬間です
達成感の積み重ね: 最大の山場を越えたという自信が、後半への活力になります
【中盤後半 50-70km】吉野川沿いの癒しタイム
楽しめるポイント
清流・吉野川に沿った爽やかな道: 水の音、緑の景色が疲れた体と心を癒してくれます

折り返しポイント: 「もう半分以上来た!」という実感が湧き、気持ちが前向きになります
大変なポイント
中だるみの時間帯: 夕方に差し掛かり、疲労が蓄積。「まだ30km以上ある…」と心が折れそうになる時間帯です
対策: 給水所でしっかり栄養補給。仲間ランナーと励まし合うのも効果的です
【終盤 70-100km】黒滝の秘境→吉野→フィニッシュ
大変なポイント
金峯山寺への500段の階段: 修験道の聖地へ続く階段。正直、この時点でランナーの足はかなり疲れています

夜間走行の可能性: 制限時間14時間30分なので、ペースによっては夕暮れ~夜間走行になる可能性も
楽しめるポイント
千年の歴史を自分の足で刻む感動: 修験者が歩んできた「祈りの道」を、今度は自分が歩む——ここでしか味わえない特別な時間です
藤原宮跡でのフィニッシュ: スタート地点に戻ってくる安堵感。古代の都を包む広い空の下、静かな達成の余韻に浸れます
完走メダルと参加賞: THE NORTH FACEのオリジナルTシャツ(先着2,000名)またはタオルがもらえます!
初心者が完走するための心構え
1. 「完走すること」が目標。タイムは二の次
ウルトラマラソンは自分との対話です。他のランナーと比べず、自分のペースを守りましょう。
2. 歩くことを恥じない
プロのウルトラランナーでも、登りや後半は歩きを入れます。「走る」と「歩く」を賢く使い分けるのが完走の秘訣です。
3. 給水所は"オアシス"
5kmごとに給水所が設置されます(残り5kmからは1kmごと)。水分・エネルギー補給だけでなく、気持ちをリセットする場所として活用しましょう。
4. トラブルは早めに対処
靴ずれ、膝の痛みなど、小さな違和感を放置すると大きなトラブルに。救護所を活用し、無理をしないことが大切です。
5. 景色を楽しむ余裕を持つ
苦しいときこそ、周りの景色に目を向けてみてください。歴史遺産、自然の美しさ、地域の方々の応援——それがあなたを前に進ませる力になります。
なぜ今、奈良でウルトラマラソンなのか?
世界遺産候補「飛鳥・藤原」の価値を世界へ

このコースの舞台となっているのは、現在世界遺産登録を目指している「飛鳥・藤原の宮都」エリア。日本の国家形成期の歴史が色濃く残る、日本人にとって特別な場所です。
スタート地点は日本初の本格的な都「藤原宮跡」。この場所から、1300年前の人々が見た景色を追体験しながら走ることができるのです。
地域とランナーが紡ぐ新たな歴史の1ページ
第1回大会に参加するということは、この大会の歴史の最初の1ページを一緒に作るということ。あなたの足跡が、何年後かに「あの伝説の第1回大会に出た」という誇りになるのです。
地域住民の応援、文化遺産との出会い、そして同じ志を持ったランナーたちとの交流——この大会は単なるスポーツイベントではなく、地域文化を継承し、未来へ繋ぐプロジェクトなのです。
足元から、奈良とともに走ろう
そしてもうひとつ、この大会を特別にしているのが“靴下の町・奈良”という背景。
奈良県広陵町では、90年以上にわたって高品質な靴下づくりが続けられています。
我々が魂を込めて作っているOLENO(オレノ)もそのひとつ。

トレイルランナーやウルトラランナーと共に開発されたランニングソックスは、長距離でのマメやズレを防ぎ、完走を足元から支えてくれます。
「奈良を走るなら、奈良で作られた靴下で」。
地元の技術が、あなたの挑戦をきっと後押ししてくれるでしょう。

終わりに
100kmという距離は、数字で見れば途方もない。
でも、スタートを切った瞬間から、一歩一歩が“物語”になります。
歴史を駆け、自然と呼吸し、自分を乗り越える。
「100kmなんて無理」と思っていたあなたが、14時間30分後に藤原宮跡のゴールラインを越えたとき——世界の見え方が変わっているはずです。
奈良県初のウルトラマラソン、第1回大会の歴史を一緒に作りませんか?