皆様こんばんは。いよいよ明日からGWに突入ですね。
OLENOに関わるよもや話『OLENO Chit-Chat』の第2号です。
本日はOLENO ならではのユニークな商品、はだし靴下『HADASHI RUN』シリーズ開発の経緯についてのお話。超ニッチな製品だけど、奥が深いんです。
今から約8年前、地元畿央大学健康科学部の村田浩子教授とお話する機会があり、「現代の子供たちは浮足や偏平足が増え、それに起因するケガが多くなった。
はだし教育=足育はいいのに、保護者の方々の「危ない」、「衛生的でない」とい意見もあり、浸透しないという話題になりました。
その時、『靴の代わりになって「はだし感覚」を体験できる靴下を作ればいいのでは』と思い付きました。
その後、奈良県の産業振興総合センターと共に調査を開始、裸足で長距離レースをする「ベアフットランニング」というものがあり、それが他のスポーツの下半身強化にも活用されていること、近隣の幼稚園では草履で足育を行っていることなどが分かってきました。
着手から3年の歳月をかけ、2016年10月に子供用はだし靴下が誕生しました。
もともと人間は裸足で活動していました。
素足で走ると自然とかかとではなく、つま先や足裏全体で着地、その衝撃を自らの筋力で受け止め、正しい姿勢で効率的に走ることができます。
しかし、現代人は衝撃を吸収するクッション性の高いシューズを履いて走るため、使わない筋肉ができたり、かかと重心で浮指傾向になり、バランス力が退化していると言われています。
また、体幹がずれることで足腰の怪我や腰痛、肩こり等の原因になっているとも言われています。
シューズを脱いではだしで走ると、衝撃を効率的に吸収するフォームが整い、下半身の筋力が鍛えられ、パフォーマンスがアップすることが実証されています。
とはいうものの、現代の環境で裸足で運動することは簡単ではありません。
柔らかい足の裏は堅いものを踏むと簡単に擦傷が起こりますし、真夏の地面は非常に高温になっています。
その課題を解決するのが、足裏を守りながら、人間が本来持つ足裏のセンサーが発揮され、地面を感じる「はだし感覚」での運動を可能にする「はだし靴下」です。
国際的なベアフットランニングの第一人者吉野 剛氏や、県内の町立小学校での実証実験というご協力を得て、しなやかで鉄の8倍の強度を持つ特殊繊維を使った『HADASHI RUN』が完成しました。
小学校の実験では、シューズと『HADASHI RUN』着用での50メートル走のタイムを比較すると、65%の児童の記録がアップしたのです。
子供たちの足育から始まったはだし靴下も、今ではランナーの皆さんのトレーニング用に、ヨガやジムなどの室内運動に、あるいは作業現場の地下足袋代わりに、またビーチスポーツ用モデルや、サーフィン用モデルまで「足を守りながらはだし感覚で活動できる」ギアとして、多くの皆さまに愛用頂く、ロングセラー商品になっています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
皆様どうぞ良いGWをお過ごしください!